On-site Visual Colorimetry for Dissolved Trace Manganese after Extraction into Ion-Associate Phase Retained on Membrane Filter

2011 
水中に溶存する数十ppbレベルのマンガンを,現場で目視比色定量する方法を確立した.溶存マンガンをIO4−によって紅色のMnO4−に酸化し,ベンゼトニウムイオン(Ben+)を添加してナイロン製メンブランフィルター表面に濃縮した.酸化剤として過剰に加えたIO4−とBen+から生じたエマルション粒子状のイオン会合体相中にMnO4−・Ben+が抽出され,会合体相ごとフィルターに捕集されることを見いだした.捕集後のフィルターはMnO4−量に依存して紅色を呈したので,標準色列との目視比色によりマンガンを定量した.操作を簡便化するために,発色試薬を封入したポリエチレンチューブと,直径4.0 mmのろ過面を持つフィルターを装填したろ過器をキット化した.試料水1.5 mL中の溶存マンガンの目視定量範囲は0.02~1 mg L−1であり,約3分間の所要時間で水道水質基準0.05 mg L−1が判定できた.本法を地下水および河川水試料に適用し,ICP-MSとよく一致する結果を得た.
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