Bark Stripping to Coniferous Trees by Sika Deer (Cervus nippon) on Mt. Ohdaigahara, Central Japan

2008 
大台ヶ原においてニホンジカによる樹木剥皮被害が激しいウラジロモミとトウヒを対象として, 45カ所のプロットを設置し, 樹木サイズによる剥皮頻度, 樹木部位(幹・根張り)での剥皮頻度と剥皮痕のサイズおよび以前の剥皮痕の存在位置と新しい剥皮の発生位置の関係という三つの観点から樹木剥皮様式を明らかにした。両種ともに, 樹木サイズによる剥皮の選択性はみられなかった。両種において, 幹よりも根張りでその剥皮痕の数は有意に多く, シカは幹よりも根張りを高頻度に剥皮していた。両種とも約10カ月間に発生した剥皮は, 以前の剥皮痕や角とぎ痕に隣接したものが大半であった。すなわち, シカは以前に剥皮された傷痕に隣接した部分を選択的に剥皮し, 徐々にその剥皮部位を広げていることが示唆された。
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