Seasonal changes in branch moisture of satsuma mandarin and their relations to water management

2008 
ウンシュウミカン栽培における水管理の指標としての枝体積含水率の可能性を評価するため,TDR法により誘電率を測定して枝体積含水率を推定し,枝体積含水率と土壌水分,気象環境,葉の水ポテンシャル,果実品質との関連性を調査した.主枝基部の枝体積含水率は,4月から上昇して7月に最大値となった.その後は,緩やかに減少して10月中旬の収穫期に最小値を示した後,やや増加して冬季はその水分量を保持した.枝体積含水率の夏季から収穫期にかけての低下と収穫後の増加は,土壌水分の変化との対応関係がみられ,葉の水ポテンシャルを−1 MPa程に維持する水管理を行った場合の枝体積含水率の年間変動パターンは,蒸発散位の変化と対応する傾向にあった.夏秋季に異なる水管理を行い,葉の水ポテンシャルの低下程度が異なった乾燥区と湿潤区では,乾燥区で果実糖度が高く,主枝基部の枝体積含水率は低い値を示した.よって,夏秋季の枝体積含水率と葉の水ポテンシャルとの間に明確な関係はみられなかったものの,枝体積含水率により夏秋季の水分ストレス程度の違いを判別できる可能性が示唆された.
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