Analysis of High Temperature Desorption Measurement of Tritium Absorbed in Oxide-Superconductor Materials.

酸化物超伝導材料中にトリチウム水蒸気を導入した連続昇温脱離スペクトルをラジオガスアナライザ法によって解析した。この場合酸化物超伝導材料を作製し, トリチウム吸蔵時間および吸蔵温度を適宜に変えることによってトリチウム脱離ピークの位置が異なることを実験的に試みた。その結果, 低温吸蔵すると吸蔵時間が長いほど, トリチウム脱離ピークは高温側にシフトした。また, 高温吸蔵すると二つの脱離ピークが生じることがわかった。この両者を定量的に解析すると, トリチウム脱離量は低温吸蔵よりも高温吸蔵の方が2倍多いことがわかった。