Determination of trace levels of platinum in biological materials by inductively coupled plasma mass spectrometry.
1996
生体試料中のppbレベルのPtの定量に誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を応用した.共存成分によるマトリックス効果については,グルコースはほとんど影響を与えなかったが,塩化ナトリウムは高濃度になるに従ってPtのイオン強度を直線的に減少させた.塩化ナトリウムによるマトリックス干渉は,内標準元素としてInを添加する内標準法の採用により補正できた.生体試料としてウシ胎児血清(FBS)を用い,Ptが1ppbとなるように10倍,100倍希釈した血清,及び酸分解後10倍希釈した血清に添加し,In内標準法でほぼ100%のPtの回収率が得られた.白金のICP-MS測定ではHfOによる分子イオン干渉が深刻であり,頭髪標準試料ではHfOによる見掛けのPtシグナルが観察された.白金錯体シスプラチンをラットに腹くう(腔)注射後,各臓器中のPtの定量をICP-MSとICP発光分析法を用いて行い,一致したPtの分析値が得られた.
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