Development of snow accretion forecasting system

1992 
着雪時の保守管理体制の充実のために,関東南西部における送電線着雪の発生の有無,着雪の程度を予測するシステムを開発した.このシステムは,気象その他の専門家でない人でも容易に運用できるように,比較的容易に得られ,しかも高度な気象情報である気象庁の無線FAX放送を受信して入力情報としている.過去の顕著な南岸低気圧事例についての解析に基づいて作られたこのシステムは,次の条件を満足する:(1)入力情報量は少なくてすみ,誰にでも入手できる,(2)パソコンを利用し,対話形式で入力から予測結果を導くまでの作業が容易,(3)各鉄塔地点を対象とすることができる,(4)各ステップごとの改良と新たな解析の追加が可能.予測システムは神奈川県と東京都の西部を経て埼玉県までを通過する佐久間東幹線(新富士変電所~西東京変電所),只見幹線(西東京変電所~東毛変電所)を対象として作成し,過去及び1987~90年の3冬季に検証を行った.着雪の有無の予測的中率は約80%と評価され,顕著な着雪例の見逃しはない.これより今後の改良点の抽出と運用にむけての具体的な指針を得た.
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