Defoliating damage by typhoons in hinoki (Chamaecyparis obtusa) plantations

2007 
鹿児島県北部のヒノキ4林分で,台風による落葉量を調査した。調査地域には2004年に5個の台風が接近し,森林に最も強い影響を与えたのは台風18号で,瞬間最大風速40 m/s以上の東および南西の強風をもたらした。落下した落葉枝の長さは,4林分とも10 cm未満のものが大部分で,20 cm以上はわずかであった。落葉量は,南西向き斜面のP1,P2でそれぞれ1.0,0.8 t/ha,北向き斜面のP3,P4でそれぞれ0.7,0.2 t/haであった。4林分の落枝量は,落葉量の7∼15%と少なかった。林分での落葉量は,斜面方位や風上側の保護山体の有無などによる風速の強さを反映したものと推察された。落葉量が多かったP1,P2林分で現存量の調査を行った。台風前の葉現存量はP1,P2でそれぞれ13.8,15.5 t/haと推定された。台風前の葉現存量に対する落葉量の割合はP1が7.5%,P2が5.1%であった。このように,ヒノキ林では台風による幹折れなどの顕著な被害発生がなくても,落葉被害が発生することがわかった。
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