Efficiency of the Production of Bovine Trophoblastic Vesicles from Elongating Blastocysts Derived from Transfer of In-vitro-produced Blastocysts or Superovulation-artificial Insemination

2006 
妊娠認識物質であるインターフェロンτを産生する栄養膜小胞(Trophoblastic Vesicles : TVs)の共移植は,ウシ胚の受胎率の改善に有効であることが知られている.しかし,TVsを過剰排卵処理により生産した伸長期胚盤胞から作出する場合,その作出効率はホルモンに対する反応性など供胚牛の状態によって異なる.本実験では,体外生産した胚盤胞の移植(ET)または過剰排卵処理-人工授精(SOV-AI)の方法により生産した伸長期胚盤胞からのTVsの作出効率について検討を行った.ETの方法では5~10個または11~20個の胚盤胞の移植から7日後の14日目,または10個の胚盤胞のETから10日後の17日目に伸長期胚を回収した.SOV-AIでは人工授精から14または17日目に胚の採取を行った.TVsは長さ3mm以上の正常な形態の伸長胚を細切して得た栄養膜の断片を培養して作出した.採取した伸長期胚数および作出されたTVs個数を各処理区の間で比較した.採取胚総数および正常形態胚数は,14日目で採取した区では5~10個の胚盤胞ET区が11~20個ETおよびSOV-AI区と比較し,有意に少なかった(P<0.05).17日目の採取ではETおよびSOV-AIの区間で採取胚総数および正常形態の伸長胚数に差はなかった.また,細切した栄養膜断片からの作出TVs数およびTVs形成率は,ETから10日後の17日目に伸長期胚盤胞を採取し,TVsを作出した区においてもっとも高かった.これらの結果から,体外生産胚をETし,体内培養後に回収した伸長期胚盤胞を用いた方法は,移植胚数が少ない場合に作出効率が低下するものの,過剰排卵処理-人工授精による方法と同様にフィールドにおけるTVs作出方法の一つとして有効であることが示された.
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