ICP-AES; Sample dissolution and stability of the solution.

1989 
青銅試料を少量の希硝酸で分解し,このとき生成したいわゆるメタスズ酸{酸化スズ(IV)水和物}の白色沈殿を適量の塩酸に溶解した後,1M塩酸酸性の試料溶液とするだけで,銅,スズ,鉛,亜鉛及びニッケルをシーケンシャルICP-AES法により容易に定量できた.しかも,この試料溶液中の主成分元素,特にスズは約2か月間にわたり安定であった.試料溶液中に残存する硝酸濃度が約0.5Mでも各元素の安定性にはなんら影響がなかった.本法を標準試料であるBCS No.183/3 Leaded Gunmetalほか数種の実試料及び考古学的試料の主成分分析に応用し良好な結果を得た.
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