Research on Repair Method of Deteriorated Reinforced Concrete Structure

2009 
近年,劣化したコンクリート構造物の補修事例が増えるとともに補修後比較的早期に再劣化に至る事例が報告されている。このような再劣化の進行は,補修材料の性能だけではなく,補修時の構造物の損傷度,補修方法や施工の適切さなどに大きく左右されると考えられるが,その原因やメカニズムについてはほとんど解明されていないと言っても過言ではない。そこで,塩害で劣化したコンクリート構造物を想定し,断面修復工法および表面被覆工法を施した鉄筋コンクリート試験体を用いて,海洋および内陸環境下での暴露実験を実施し,鉄筋の腐食観察,コンクリート中の塩化物イオン量の測定,電気化学的測定などを行って,補修した鉄筋コンクリートの再劣化メカニズムを解明するための実験を行った。本報告は,これらの一連の実験を取りまとめたものであり,共同研究として実施した暴露5年までの結果と継続して実施している実験結果についても併せて報告する。
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