幼小接続期における感じる・考える・表す活動の開発 : かかわりを誘発する環境構成を通して

2015 
本研究は,幼稚園教師・小学校教師が異校種の保育・授業に参加し,その経験をふまえながら,それぞれの専門性を生かして交流することを通し,幼小の接続期における教育活動を開発することを目的とする。なお,現時点では接続期を幼稚園年長組から小学校1年生までととらえ,環境構成とは,様々な環境条件を相互に関連させながら幼児が主体的に活動を行い,発達に必要な経験を積んでいくことができるような状況をつくり出すことであるととらえている。   研究の方法としては,(1)相互の保育・授業の参観後,質問紙調査(2)小学校教師が年長児対象に,TT体制で保育に参加(3)保育参加後に協議,という3点を行った。   本研究により,子どもの「感じ,考え,表す」力を育むための環境構成として,主に次の3点が明らかになった。1点目は教師のかかわりについてである。いくつかのかかわりが必要であることが明らかになったが,子どもの実態やねらいに応じて配慮されるものである。2点目は,教材の生かし方である。3点目は,保育・授業形態についてである。2点目,3点目についてはそれぞれに特徴があるが,互いによさを学び合うことでさらなる質の向上が期待される。
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