Development of iodine agent sterilizer for soilless culture and its effect on the control of spinach Fusarium wilt.

2009 
培養液成分とI2との反応性を調査した結果,I2はEDTA-Feと反応するが,その反応性は10 ppmで添加したI2が1日かけて1 ppmになる程度の緩やかな反応であることが明らかとなった.また,培養液のpH変動により,培養液中でのI2の安定性が変化し,pH 6前後の弱酸性で適用すると反応性が軽減することがわかった.養液栽培用のヨウ素殺菌装置を試作してNFTシステムに組み込み,ホウレンソウ栽培下でヨウ素による萎凋病の病害防除実験を実施した結果,培養液にI2を添加して栽培システム全体に循環させて殺菌処理したのち培養液からヨウ素回収する2ステップ方式では,循環液中のI2濃度を2 ppmに保持でき,十分な病害防除ができたが,培養液へのI−蓄積による植物の生育への影響の可能性が否定できなかった.また,殺菌装置内でヨウ素殺菌とヨウ素回収を同時に行う直列方式では,装置内での培養液殺菌は完全であったが,栽培システム全体を殺菌することができず,殺菌処理時間の延長など処理条件を再考する必要があった.両殺菌方式は組み合わせることができるので,通常の栽培中は予防措置として直列方式での殺菌を適用し,病兆を示す植物体が発見された場合には,2ステップ方式を適用して栽培システム全体を殺菌処理すると効果的であると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    3
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []