Flow-injection analysis with electrochemical detection for determining the titratable acidity of a pH adjuster for foods

2004 
食品pH調整剤の酸度測定のために,キノンの電解還元を利用した電気化学検出フローインジェクション分析法(FIA-ECD)を構築した.電気化学検出の基本を知るためにリニアスイープボルタンメトリーを行った.微量の酸を含むビタミンK3(VK3)の非緩衝溶液のボルタモグラムには,-0.1 V vs. SCE付近にVK3の還元前置波が現れ,そのピーク電流値は酸の当量濃度に比例した.食品pH調整剤の測定例として,乳酸,リン酸,グルコン酸を含む食品pH調整剤のDP-7L(タイショーテクノス製)を使用した.FIA-ECDにおける-0.24 V vs. SCEにおけるフローシグナル強度は,DP-7L濃度0.0012~0.010% の範囲で良い直線関係(r=0.997)を示し,連続測定の相対標準偏差は3.8%(0.0075%•DP-7L,n=5)であった.FIA-ECDのフローシグナル強度と中和滴定におけるNaOH標準溶液の消費量は良い相関性を示した.これよりFIA-ECDによってDP-7Lの酸度測定が可能であることが分かった.本法は,酸度の自動計測ができるので,例えばゆでめんの冷却槽の酸度を一定に維持するためのシステム作製に極めて有用と考えられる.
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