Response of Hypoxic Water Mass in Tokyo Bay to the Variation in Hydrographic Condition Outside of the Bay.

2000 
東京湾の湾奥から湾外に至る縦断面において水温, 塩分, 溶存酸素濃度, 栄養塩などの詳細な鉛直分布測定を1998年に繰り返し行い, 湾外の海況変動が湾内の水質分布に及ぼす影響を調べた。湾外の表層付近での海水密度の変動に対応して東京湾には外洋系水が流入・流出を繰り返していた。この密度流を駆動する力を算定し, 流入水深を求めた。外洋系水が湾内の底層に流入すると, 底層にあった貧酸素水塊は湾奥におされ, さちに持ち上げられ"中層貧酸素水塊"となり塩分躍層の下面に沿って薄く伸び, その一部は湾外にまで広がる。流入した外洋系水が湾口に向かって退くときには, この動きにつれて湾内の貧酸素水塊も湾中央部から湾口近く(横須賀沖)に移動していく。横浜以北では, 海底近くほど溶損酸素濃度が低い"底層貧酸素水塊"が多いのに対し, 以南では中層に溶存酸素濃度の極小がしばしば現れる。
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