Outline and Operational Experiences of the Vertical Washer “Zekoo”

2009 
2010年の古紙利用率目標値62%実現に向けて,製紙業界における古紙の回収及び利用努力は続いているが,古紙事情は厳しく,今後も向上することは考えられない。それゆえに,古紙処理技術が企業の業績を左右する状況になってきたとも言えるのではないだろうか。古紙処理技術は当社がもっとも得意とするニーディング処理が主流となり,古紙パルプの品質は飛躍的に向上してきた。しかし,様々なDIP設備を拝見させて頂く中で,洗浄設備によって品質にかなりの差異が現れることを確認してきた。そこで洗浄効果の高い洗浄機の開発に取り掛かることとなり,繰り返し追求と開発を重ねた結果,遠心脱水と揉み作用による高い洗浄効果と効率のよい水置換洗浄効果を兼ね備えた本機の開発に至ることとなった。この新しい縦型分離・洗浄機「Zekoo(ゼクー)」(略称:バーチカルZ)については,平成17年の本大会でもご紹介させて頂いたが,それから月日が更に過ぎ,お客様にご利用頂くようになってから今年で7年目になる。この月日の中でも改良を重ね,より古紙品質の向上に貢献できるような装置となっている。この高い灰分,カーボン除去能力を持ち,省スペース,省使用水量型で作業性とメンテナンスの簡易な装置であるバーチカルZの基本的な構造,性能,及び操業データに加えて,現実的に操業する際のメリットや設置例などを報告する。
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