ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)の培養がめん羊による稲わらの自由摂取量と消化率に及ぼす影響

1992 
稲わらの栄価を微生物(白色腐朽菌)を利用して改善する可能性を追究するため,水分含量を約65%に調節した稲わらを1kgずつ2l容のきのこ培養ポリプロピレン袋に誌め,高圧滅菌の後,3菌株のヒラタケ(Pleurotus ostrebtus)を接種し,25°Cで培養した.培養袋は各処理300袋であった.100~140日の培養の後,去勢雄羊に自由摂取させて,自由摂取量および消化率を測定した.ヒラタケの培養により稲わらのヘミセルロース含量は減少したが,セルロース含量には大きな変化が認められなかった.ADLは減少しておらず.本試験の培養期間では不十分であると考えられた.135および140日培養した処理では,培養により自由摂取量が12~13g/kg BWから約20g/kg BWへと大きく増加した.これらの処理では,消化率が低下したものの、自由摂取量が増加したことにより,可消化乾物摂取量が5~6g/kg BWから7~8g/kg BWへと増加した.
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