Flame Retardation of Wooden Material

1973 
合板など,木質材料の難燃化は,技術的には実用の域に達している。木材の外観,性質を残すことを主眼とした難燃剤含浸法と,生産性を重視した表面コーティング法とが,現在の難燃化の二つの大きな流れとなっている。しかし,いずれの製品も,難燃性を重視するあまり,価格的には,セッコウボードや,石綿ケイカル板などの無機質の不燃材料に比較して不利な立場に置かれている。「アスナロ」(難燃材料)は「ヒノキ」(準不燃,不燃材料)にはなれない。「ヒノキ」により近づこうとして高度の処理をするよりも,「アスナロ」としての性質を自覚して,難燃性と経済性のバランスのとれた,どこへでも容易に使えるような材料に仕上げることが,今後の課題であろう。
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