Characterizing Calorific Value of Coniferous Bark Chips in Terms of Elemental and Chemical Composition and Its Practical Range as Boiler Fuel

2011 
製材工場から排出されたスギ,カラマツ,アカマツの樹皮チップを外樹皮部,内樹皮部,付着木部に分離し,無水高位発熱量(Hho)の差異を調べた。灰分の影響を排除すると,樹皮>木部という発熱量の大小関係が明瞭化された。また,試料の炭素,酸素,水素の組成比から発熱量を推算し,実測値と比較した。その結果,樹皮発熱量の木部に対する優位性は,“木部に対して炭素含量が多く,酸素含量が少ないことに起因する”と解釈された。さらに,化学成分の観点からは,発熱量の最も低い炭水化物と最も高い樹脂成分の構成比率により,樹皮と木部の発熱量の差異が説明可能であった。一方,樹皮チップの部位による低位発熱量の差異は,Hhoにおける差異より大きく,樹皮発熱量の木部に対する優位性は湿潤時に一層高くなることが分かった。さらに,製材工場における樹皮チップの含水率調査結果を用いて,ボイラー燃料としての低位発熱量の変動範囲を推定した。
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