Study on Electroforming-Influence of Cervical Margin Forms on the Metal Coping Formation-

2004 
目的: エレクトロフォーミング法での歯頸部辺縁形態の相違が, メタルコーピングの適合性および厚さに及ぼす影響を解明することである.方法: 上顎中切歯の支台歯形態を想定した幅1.0mmのショルダー, ラウンドショルダー, ディープシャンファー (Sタイプ, RSタイプ, DCタイプ) の金属歯型を印象採得し, マスター模型と電鋳歯型を製作した. 電解槽内での位置づけと厚さを規定し, エレクトロフォーミングを行った. 辺縁部を調整後, マスター模型に装着し, 辺縁の適合として唇側中央から90°ごとの4点 (a, b, c, d) の垂直的な間隙を測定した. その後, 包埋樹脂にて包埋し, 割断した後, 唇側歯頸外側部, 唇側シャンファーおよびショルダー隅角部, 唇側軸壁下部, 舌側軸壁下部, 舌側シャンファーおよびショルダー隅角部, 舌側歯頸外側部 (A, B, C, D, E, F) での内面的適合および厚さを測定した. 測定は走査レーザー顕微鏡を用い, 試料数は各形態5個とした. 統計処理にはKruskal-Wallis testとBonferroni Correctionを用いた (p<0.05).結果: 辺縁の適合は, 全測定点でSタイプはほかと比較し有意に間隙が大きくなった. また, 内面的適合もA, BおよびFで, Sタイプはほかと比較し有意に間隙が大きくなった. 厚さはBおよびEでSタイプは平均51.2および56.3μmと, ほかと比較し有意に薄くなった.結論: 歯頸部辺縁形態の相違がエレクトロフォーミングでのメタルコーピングの形成に影響を及ぼすことが示唆された.
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