The Implementation Framework and Practical Issues of the Agri-Environmental Stewardship in England

2010 
英国は国土の77%が農業用に利用されており,その 比率は欧州連合(EU)の中でも特に高い.そのため農 地もまた動植物の貴重な生息地であり,農地での生物 多様性を高める取組が積極的に行われてきている.現 在,イングランドではこのような目的に沿って農業環 境政策の諸制度が「環境スチュワードシップ(管理) 制度」(Environmental Stewardship, 以下ES制度とす る)に統合されてきている. この「管理」に当たる「スチュワードシップ」とは, 受託責任,あるいは,ある一定の責任をもつ世話役を 務めるという意味であり,国から農業環境政策の実践 を委託された土地所有者や農家が,農薬や化学肥料に よる環境負荷を減らし,機械化で失われてしまった景 観や生態系をよみがえらせる,またその維持の管理を す る 役 目 を 担 う と さ れ る(Van Huylenbroeck and Whitby, 1999). ES制度は2005年より施行され,2009年7月にはイ ングランド全農用地の54.7%を占めるに到った.ま 農地における生物多様性への取り組みの実施状況と課題 -イングランドにおける環境スチュワードシップ制度の事例 --
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