A case of aspergillosis. Application of double staining with fluorescence dye for fungi.

1997 
副鼻腔アスペルギルス症が脳に進展した1剖検例の脳膿瘍細胞診について報告した.パパニコロー染色標本のスクリーニングでは発見しにくい真菌菌糸の検出を, ファンギフローラY (R) パパニコロー重染色で試みた.症例は80歳, 男性.右眼窩部から蝶形骨洞にかけてアスペルギルス感染を来し, 抗真菌剤の投与を受けていたが功を奏さず, 約7ヵ月後, MRIで側頭葉に脳膿瘍が確認され, 全身状態が悪化し死亡した.剖検時に脳膿瘍部の膿汁を用いて塗抹標本を作製し, 真菌蛍光染色液ファンギフローラY (R) とパパニコロー染色の重染色を行った.対物10倍レンズを用い光学顕微鏡で行ったスクリーニングでは菌糸の発見は困難であったが, 蛍光顕微鏡を用いると真菌菌糸は強い蛍光を発し, スクリーニングでもきわめて容易に発見できた.以上のことから細胞診での真菌菌糸の検出, 観察にファンギフローラY (R) パパニコロー重染色はきわめて有用であると考えられた.
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