Effects of Information Sharing on Diversity and Adaptivity of Behaviors in Competitive Populations ——Multi-Agent Simulation of Information Supplement of Congestion Status at Events——

2003 
あらまし 本研究は,イベント会場における混雑解消のための混雑情報提供を,集団における行動の多様性に 対する情報共有の影響とその適応性に関する具体的な状況設定とみなし,抽象モデルによるマルチエージェント シミュレーションを通してその集団全体への影響に関して知見を得ることを目的とする.具体的には,はじめに, イベント会場に設置された複数の施設を,多数の来場者が各自の嗜好に基づいて観賞してまわる抽象モデルを構 築し,混雑の偏りに対する施設配置の基本的な影響を明らかにする.次に,来場者に対して混雑情報の提供を行 い,来場者がそれに従って行動する状況を設定した場合,集団全体の混雑にどのような影響を及ぼすかについて 解析を行う.その結果,混雑情報の提供は基本的にはアトラクションごとの待機エージェント数の偏りを減少さ せるが,情報提供の頻度が高すぎる場合には個々の待機エージェント数が大きく振動するという影響があること が明らかになった.更に,来場者を増加して長い期間シミュレーションを行うと,時間経過とともに混雑情報提供 の効果が減少し,それをきっかけにして突発的に待ち行列が発生するという動的な現象が生じることが判明した. キーワード 情報共有,El farol bar 問題,Minority Game,マルチエージェント
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