Fracture Morphology and Effect of Compression Volume on Tensile Strength of Compressed Wood

2005 
圧縮率を変化させた圧縮木材における引張強度特性を調べ, 引張強度に及ぼす圧縮量の影響と破断形態との関係について検討した。木材の圧縮に伴う空隙量の変化に注目して, 圧縮木材の密度, 弾性係数および引張強度の予測を複合則を用いて試みた結果, 密度および弾性係数においてはある程度予測が可能であり, 引張強度においては高い圧縮率の条件では適用できなかった。圧縮木材の引張特性における弾性係数は, 圧縮量の増加に伴い指数関数的に増加したのに対して, 引張強度は圧縮率が50%以上において同程度となり, 弾性係数の変化と対応しなかった。破断形態の観察結果から, 圧縮量が50%を境にして生じるセル壁部分の引張強度の低下は, 圧縮木材を形成する早材および晩材におけるセルの圧縮変形の増大に伴い, 脆性化の重畳作用が進行したためであることを考察した。
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