国際的な資質を育成する小中一貫型社会科学習(2) : リーガルリテラシーの視点から

2017 
本研究を実践することで,他者の異なる意見に耳を傾け,具体的な根拠を挙げて議論できるようになり,同時に自由や平等,公正といった基本的価値に留意しつつ,関連する法制度や具体的な問題を理解・評価できるようになると考える。本研究は,小中それぞれの授業実践を通して,社会生活の中で生じる様々な考え方の違いをどのように調整することで,よりよい社会を形成することができるのか,事実に基づき,憲法や法律も参考にしつつ,効率・公正の視点から考えさせるものである。この経験は,グローバル社会の中でも希望を持って生き抜くことのできる国際的な資質を育成する上で求められるリーガルリテラシーの視点から見ても,意義あることだと考える。成果としては,具体的な事象を通して考えることで,事実をつかみ,他の意見も考慮に入れながら思考・判断することで,自分の考えを構築し,より望ましい市民社会を形成していくことの重要性を理解することができた。今後は,実践の更なる積み重ねを通じて,児童・生徒がより効果的にリーガルマインドを育てることのできるカリキュラム開発を行っていきたい。
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