Accuracy of MSAS, PPP, DGPS, with reference of KGPS positioning for long base line by IT

2009 
海洋情報部では,海底地殻変動観測や航空レー ザー測深及び測量船による水路測量などでKGPSや DGPSを利用している.特に海底地殻変動観測で は,基準点から100kmを超える海上にある測量船 の動きを精密長基線KGPS解析ソフトウェア IT(Interferometric Translocation ; Colombo, 1998)によ り解析し捉えている(以後,ITとする).また,海上 保安庁のDGPSでは単独測位より精度良く簡易にリ アルタイムでの測位が可能ではあるが,衛星測位シ ステムに関する状況の変化により,段階的に縮小・ 廃止されることが決定されている.このため, DGPSに替わるGPS測位手法を検討する必要がある が,新たなものとしては,例えば,MSAS(MTSAT Satellite-based Augmentation System)があ る. MSASは運輸多目的衛星(MTSAT : Multi−functional Transport Satellite)から移動体に補強情報 (位置補正情報など)を送り測位精度を向上させる システムである.また,ソフトウェアを開発したも のとして精密単独測位(Precise Point Positioning : PPP;高須・笠井,2005b)が挙げられる.PPPは IGS(International GNSS Service:国際GNSS事 業)が提供している衛星軌道・時計やGPS搬送波位 相観測データなどを用いて単独に精密な測位をする ものである.一般的に相対測位法では長基線になる ほど測位精度が劣化する傾向にあるが,PPPであれ ば基準点なしで解析できるため,理論的には基線の 長短には関係なく同じ精度で測位可能である.本稿 では,測量船で収録したKGPSデータを使用して IT とPPPにより解析するとともに,同時にMSASと DGPS対応の受信機を搭載しデータを収録したの で,IT・MSAS・PPP・DGPSの各GPS測位手法と その解析結果を比較した.
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