プロテオミクス,グライコミクス,そしてグライコプロテオミクスの時代へ

2014 
◎以前,2008年に「ゲノミクス,プロテオミクス,そしてグライコミクスの時代へ」というタイトルで本誌に総説を掲載させていただいた.今回のタイトルには,グライコミクスから1 段階進んだグライコプロテオミクスを最後に据えている.また,本誌の2014年5月号(249 巻8号)にも著者の企画による「グライコプロテオミクス」を刊行した.プロテオーム解析では糖鎖は検出されない,グライコーム解析ではタンパク質部分の情報を失ってしまう.糖タンパク質をトップダウンで解析してはじめて機能分子としての糖タンパク質の全貌がみえてくる.したがって,本稿ではグライコプロテオミクスとは何かを基本的に理解していただいて,現時点でどこまで技術が進んだのか,それを生物学および医療に応用する際の問題点は何か,今後に必要とされる技術開発は何か,の順に概説する.
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