A Case of Metastatic Carcinoma of Anal Fistula Caused by Implantation of Rectal Cancer

2006 
症例は48歳の男性で, 2004年4月下血および肛門部痛を主訴に近医を受診し, 痔瘻, 直腸癌疑いで当院に紹介となった. 痔瘻は肛門左側に開口し, 15mm大の顆粒状の硬い結節として触れた. なお, 同部位からの生検では悪性所見はなかった. 直腸診では肛門輪より4cmの直腸後壁を中心に硬い腫瘤を触れた. 血液一般検査で特記事項は認めず, CEAは19ng/mlと高値を呈していた. 精査の結果, 痔瘻を伴う直腸Rb中分化型腺癌の診断のもとで, 腹会陰式直腸切断術, D3郭清を施行した. 会陰操作では痔瘻を完全切除し, 型のごとくS状結腸に人工肛門を造設した. 術後会陰創の一部.開を認めた以外経過は良好であった. 病理組織診断で中分化型腺癌a2, n1 (+), ly1, v2でstage IIIaであった. 痔瘻開口部からも同様の組織が確認でき, 直腸癌からの管腔内転移と診断した. 転移性痔瘻癌の報告はまれであり文献的考察を加え報告する.
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