Six consecutive cases of Japanese black calves with hemorrhagic disease born from the same Japanese cow.

2000 
同一母牛の子牛が、出血を主徴とする疾患により、3産から7産目まで5産連続して死亡した。最初の発症子牛は3産目で、19日齢で死亡した。以下18、15、9、および11日齢で死亡した。6産目は、生後8日目に突然肛門より出血し起立不能となった。その直後に往診し、輸血と抗生剤を中心に加療したが翌日死亡した。剖検すると全身に点状出血が認められ、さらに腸管内容よりCl.perfringensが分離された。7産目は、前例の結果より、分娩後2日目より母牛と子牛に抗生物質、子牛には乳酸菌製剤を投与したが、11日目に突然肛門より出血して死亡した。剖検した結果は前例と同様であった。症例牛は8産目で、生後11日目に血便を確認したので、その直後に家畜保健衛生所にて放血殺して剖検した。その結果、全身の点状出血および腸管内容よりCl.perfringensが認められたが、出血部位には炎症性の反応が認められず、Cl.perfringensによる出血性腸炎は否定された。さらに血液検査所見より貧血および血小板消失を伴う重度の血液凝固不全が認められ、血小板の減少による出血性素因であることが推定された。そこで母牛のプロトロンビン時間(PT)と活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)を測定した。その結果、PTが正常で、APTTが延長した。これは、第VIII、IX、XI、XII、因子、Fletcher因子、Fitzgerald因子の欠乏症あるいは異常症が考えられる。さらに、出生後間もない血小板の破壊の原因としては、子豚において報告されている同種感作血小板減少症があり、これと類似した疾患の可能性も考えられた。
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