Relationship between Systemic Diseases and Periodontal Conditions : A Clinico-statistical Study

2005 
鹿児島大学医学部·歯学部附属病院成人系歯科センター歯周病科を受診した患者の全身疾患に関する調査を行い, 初診時のprobing pocket depth (PPD) とbleeding on probing (BOP) との関連について臨床統計的に検討を行った。なお対象は, 平成16年9月から3カ月間に来院した患者970名とした。その結果, 当科受診患者は男性より女性が多く, 年代別では50歳代, 60歳代が全体の約6割を占めていた。何らかの全身疾患を有する患者は743名で有病者率は76.6% であり, 血圧·血管疾患を有する患者が最も多く, 次いで消化器系疾患, 耳鼻科系疾患, 心疾患の順であった。全身疾患および現在喫煙の有無別にPPDとBOPについて検討したところ, 血圧·血管疾患, 脳血管疾患, 糖尿病有り群および調査時に喫煙していると回答した現在喫煙群では無し群と比較して有意なPPDおよびBOPの悪化が認められた。以上の結果より, 歯周病科に来院する患者は年齢層が高く, 高い有病率を示し, ある種の全身疾患に罹患している群はそうでない群に比較して歯周疾患の悪化が認められた。これらのことから安全で適切な歯周治療を行ううえで, 全身状態の把握, 医科との連携が今後一層重要になると思われる。
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