A CASE OF TWO EPISODES OF HEPATIC PORTAL VENOUS GAS OCCURRING WITHIN TWO MONTHS

2011 
症例は65歳,男性.45歳時に大動脈弁置換術,以後抗血小板剤を内服中.平成21年秋,昼食後に突然腹痛が出現し救急受診.腹部造影CT検査で広範囲に小腸と大腸が拡張しており,上腸間脈静脈から門脈本幹,肝内門脈に血管内ガス像を多数認めた.また小腸壁の一部が造影不良であり,腸管壊死を疑い緊急手術を施行した.術中所見は腸管全体の拡張を認めたが明らかな壊死所見はなく,術後経過は良好で術後10日目に退院した.しかし,退院2カ月後に同様の症状で再受診し,CT検査で再度門脈ガス血症を認めた.腹膜刺激症状はなく前回と類似しており,厳重な経過観察で軽快して退院となった.原因として,抗コリン作用薬による腸管内ガスの貯留が疑われ休止したところ,その後は膨満感も消失しそれ以後は再発はない.今回われわれが検索したかぎり,短期間に繰り返し門脈ガス血症を発症した症例の報告は無く,極めて稀と思われたので報告する.
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