A Study of Juvenile Hepatocellular Carcinoma

1991 
245例の肝細胞癌 (HCC) 中40歳未満の若年者症例を13例 (5.3%) 認めたのでその特徴について検討した. 13例中肝疾患の既往, 家族歴, HBs抗原陽性の3因子をいずれも欠くのは3例のみであった. 非若年者に比べ若年者HCCでは肝硬変の合併率が53.8%と有意に低かったが, 逆にHBs抗原陽性率は66.7%と有意に高かった. 血清alpha-fetoprotein値400ng/ml以上の頻度が75%と有意に高く, 3分の1の症例で10,000ng/ml以上の異常高値を示した. 切除例の病理組織所見で両者に違いはなかったが, 若年者HCCの核DNA量はanueploidが80%を占めていた. 若年者HCCは非若年者に比べ進行例が多い傾向を示したが, その予後に有意な差はなかった. 非切除例の予後は不良であったが, 切除例では長期生存も得られており, 早期発見・早期治療が望まれた. そのためにはHBキャリアーの厳重な経過観察が重要であると考えられた.
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