Amoebic Colitis presenting as Acute Appendicitis

2006 
症例は25歳の女性で, 下腹部痛, 嘔吐, 発熱を主訴に近医を受診し急性虫垂炎の診断で当院に紹介された. 約1か月間インドに旅行しており帰国直後であった. 来院時下腹部全体に激しい自発痛および圧痛を認めた. 腹部CTと超音波検査で臍方向に向かう腫大した虫垂を認め, 急性虫垂炎と診断し虫垂切除術を施行, 8.5×2.5cmのフランクフルトソーセージ様に発赤腫大した虫垂を認めた. 術後再度腹痛と下痢, 白い膿状の便汁を認め, 39℃台の発熱も続いたため精査を行い腹部CTで上行結腸の著明な壁肥厚, 大腸内視鏡で白苔付着を伴い多発し散在する類円形のびらんと深掘れの潰瘍を認めた. その後, 大腸生検組織および虫垂切除組織から栄養型アメーバが検出されたため, アメーバ性大腸炎と診断しメトロニダゾールの内服を開始した.開始後より解熱し症状も消失した. 海外渡航歴があり急性虫垂炎の症状のある患者では赤痢アメーバなども念頭において原因の検索を行わなくてはいけないと考えられた.
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