A CASE OF INCARCERATED EPIGASTRIC HERNIA IN A PATIENT RECEIVING REGULAR STEROID THERAPY

2008 
症例は49歳,男性.平成10年より尋常性乾癬に対して副腎皮質ステロイド製剤を継続して内服中であった.平成16年12月夕方頃より腹痛および臍部膨隆を自覚し当院を受診.超音波検査およびCT所見より臍ヘルニア嵌頓と診断.緊急手術を施行した.術中所見では,臍より頭側の白線に欠損部を認め,この欠損部にヘルニア嚢が存在しヘルニア内容の脱出・嵌頓を認めたため,白線ヘルニア嵌頓と診断した.ヘルニア門の閉鎖は,周囲の組織が比較的強固であり緊張も軽度であったため単純閉鎖のみとした.現在術後2年6カ月ほど経過したが再発の兆候は認めていない.白線ヘルニアは本邦においては比較的稀な疾患とされる.今回われわれは副腎皮質ステロイド製剤の継続内服が主たる要因と考えられる白線ヘルニア嵌頓の1例を経験したため,若干の文献的考察を加え報告する.
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