PREVENTION OF SSI USING SYNTHETIC ABSORBABLE SUTURE AND ITS COST EFFECTIVENESS

2009 
SSI予防に体内での結紮縫合を絹糸でなく合成吸収糸で行うことの有用性は知られているが,費用対効果は明確ではない.今回われわれは,一般的な消化器外科手術での体内縫合結紮に合成吸収糸を使用しSSI予防とその経済効果について検討を行った.2004年10月~2006年9月に当院で施行した開腹手術のうち幽門側胃切除,胃全摘,結腸切除,直腸切除(切断含む)の4術式257例を対象とした.体内での絹糸使用を中止した05年10月を中間点としてSSIサーベイランスに基づく結果を前期群・後期群にわけて比較した.後期群では,全手術で縫合糸にかかるコストを算出し,吸収糸をすべて絹糸とした場合との推定差額を推定コスト増大額として算出した.後期群でSSI発生率,在院日数はともに低下した.全術式で推定コスト増大額よりも術後医療費は減額していた.よって合成吸収糸使用に伴うコスト増大は入院医療費の減額から相殺できる可能性があり,医療費の有効利用に寄与すると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    8
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []