Cytological findings of early adenocarcinoma and adenoma malignum of the uterine cervix.

1999 
子宮頸部腺癌の早期検出を図る一環として, 子宮頸癌取扱い規約 (1997年) に基づく上皮内腺癌および微小浸潤腺癌を早期腺癌とみなし, それらと悪性腺腫の細胞診所見を通常の内頸部型浸潤腺癌などと対比した. また, 核の細胞計測学的対比も行った.1.早期腺癌の75.0%の例に組織学的に扁平上皮異常との共存がみられた.2.早期腺癌では腫瘍性背景は認められず, 腺集団の辺緑における核の羽毛状突出が特徴的であった. 核は一般に楕円形で, 中等度の大小不同を示す傾向が認められた. 核クロマチンは細穎粒状で, 核小体は中型優位の例が多かった.3.悪性腺腫では全例に粘液性背景がみられ, 乳頭状や蜂巣状の集団として出現していた. また, 核の不規則配列が認められた. 核は軽度腫大し類円形で, 細穎粒状ないしオペイク状のクロマチンを有し, 核小体は中型優位の例が多かった.4.細胞核計測では, 早期腺癌の核真円度は内頸部型浸潤腺癌に比べ低値であり, 楕円形状であることが伺われた. 悪性腺腫の細胞核は正常頸管腺の核測定値とほぼ類似していたが, 真円度のみは正常頸管腺に比べ有意に低値であり, 早期腺癌と正常頸管腺の中間的形状であることが示唆された.
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