A CASE OF LEMMEL SYNDROME OPERATED ON AFTER CONSIDERATION OF POSTOPERATIVE QUALITY OF LIFE

2006 
症例は73歳,男性.右季肋部痛,発熱あり,近医で黄疸を指摘され精査加療目的で当院紹介入院となった.入院時悪寒戦慄を伴った39°Cの発熱あり,眼球結膜に高度の黄染を認めた.入院時検査でT-Bil 6.2mg/dlと黄疸を認め, ALP, γ-GTP, AST, ALT, LDH, WBC, CRPの値も上昇していた.食事摂取に伴って惹起される傍乳頭憩室による胆汁の排泄障害が本症例の病態の原因と考え, Lemmel症候群と診断した.外科手術の適応と判断し, 6月13日手術を施行した. Kocherの授動術を行い,胆嚢摘出術・乳頭形成術を行った.幽門輪を温存し球部で十二指腸を切離し, Treitz靱帯より20cm肛門側の空腸で, Roux-en-Y再建を行い,幽門形成術を施行した.術後,吻合部潰瘍を併発したが,保存的に改善し退院となった. Lemmel症候群は悪性ではないため,術後のQOLを考慮した手術を選択する必要があると考えられる.
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