A CASE OF INTUSSUSCEPTION CAUSED BY MUCINOUS CYSTADENOCARCINOMA OF THE APPENDIX

2008 
症例は61歳,女性.平成19年2月初旬,腹痛,嘔吐を主訴に来院.腹部CT所見上,横行結腸に嚢胞性腫瘤を先進部とする腸重積を疑う所見を認めた.ガストログラフィンを用いた注腸造影では腸重積の診断にいたるも整復は不可能であったが,引き続き施行した下部消化管内視鏡検査では容易に整復された.内視鏡所見は盲腸に存在する粘膜下腫瘤様の形態を示す腫瘍であった.これらの所見より虫垂粘液嚢腫による腸重積と診断し,手術を施行した.虫垂は40×30mm大に腫大し,さらに盲腸内には50mm大の腫瘤を触知した.悪性疾患も否定できず,D2郭清による回盲部切除術を施行した.病理組織学所見では多量の粘液を伴って増殖する腫瘍細胞を認め,虫垂粘液嚢胞腺癌と診断した.本疾患の治療に際しては,虫垂粘液嚢胞腺癌の合併症である腹膜偽粘液腫の発症を予防するため愛護的な手術操作が重要である.
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