The Treatment of Anorectal Fistula in Crohn's Disease

1992 
Crohn病に合併する痔瘻病変への外科治療を検討するため自験手術例32例に検討を加えた.肛門病変を初発としたものは手術例の34.4%(11/32例)を占め,痔瘻術後の難治創からCrohn病発見となった例が18.8%(6/32例)にみられた,Crohn病に合併する痔瘻の特徴としては病変の多発するものが21.9%(7/32例)に,原発口を裂肛とするものが18.8%(6/32例)にみられた.また痔瘻の型の頻度は通常の痔瘻と同様であったが,瘻管走行の特異なものが43.8%(14/32例)にみられた.括約筋温存術式は低位筋間痔瘻8例,高位筋間痔瘻2例,坐骨直腸窩痔瘻12例に行われたが再発や治癒の遅れは坐骨直腸窩痔瘻の各1例に認めただけであった.痔瘻術後も予期せぬ難治の経過を示す例にはCrohn病を疑う必要がある.またCrohn病に伴う痔瘻にはCrohn病と直接関係ある痔瘻以外は積極的に愁訴改善のために手術を行うべきで術式としては積極的に括約筋温存術式を選択すべきであるである.
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