A CASE OF ADULT INTUSSUSCEPTION CAUSED BY AN INVERTED MECKEL'S DIVERTICULUM

2011 
症例は42歳,女性.突然の心窩部痛を主訴に他院を受診し,急性腹症との診断で当院紹介となった.右下腹部から側腹部にかけて圧痛を認め,同部位にやや硬い腫瘤を触れた.腹部CT検査にて回腸の一部にtarget sign様の層構造とその内部に均一な脂肪濃度の腫瘤影を認めたため,腸重積と診断し緊急手術を施行した.手術所見では,回腸末端より40cmの部位から肛門側20cmにわたり回腸回腸型腸重積が認められた.Hutchinson手技により重積解除すると,先進部は軟な腫瘤様で,肉眼的には内翻したMeckel憩室と思われた.憩室部分を含む回腸部分切除術を施行した.病理組織検査では異所性胃粘膜や膵組織の迷入は認めず,小腸型粘膜であった.以上より最終的に内翻したMeckel憩室による腸重積症と診断した.術後経過は良好で,術後9日目に退院となった.成人における腸重積症例ではMeckel憩室も原因のひとつとして念頭に置くべきであると思われた.
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