A Case of Spotaneous Cholecystocutaneous Fistula Associated with Carcinoma of the Neck of the Gallbladder.

1997 
胆嚢癌に合併した自発性胆嚢皮膚瘻の症例を経験したので報告する. 症例は94歳の男性で, 既往歴に脳梗塞と慢性硬膜下血腫と慢性胆嚢炎を認めた. 右上腹部に腫瘤形成性の瘻孔を生じ, 緑灰色の胆汁様排液を認めるも瘻孔造影では胆道系との交通は認められなかった. 排液の細胞診はclass IIであり, 高齢であったため膿瘍切開・ドレナージ術のみを施行した. しかしその後も灰色の排液が続き瘻孔造影にて瘻孔と胆嚢との間に交通を認めたため, 開腹下に瘻孔切除・胆嚢摘出術を施行した. 術後病理診断にて胆嚢管から胆嚢頸部にかけての腺癌を認め, 瘻孔を形成していた胆嚢底部には炎症細胞のみしかなかった. 胆嚢管閉塞を契機にして胆嚢炎が生じ, 胆嚢底部が穿孔し, それが腹壁に穿通したものと考えられた. 胆道系疾患の既往のある場合, 右季肋下の腫瘤形成瘻孔は胆嚢皮膚瘻であることがあり, その際胆石, 胆嚢癌の存在に留意すべきである.
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