A Case of Asymptomatic Amebic Colitis Detected by Colonoscopic Examination

2005 
症例は62歳男性.発症の直前に中国渡航歴がある.平成14年7月より胃潰瘍にて加療中であった。無症状ではあったが,同年12月の血液データにてcarcinoembryonic antigen(以下CEA)が7.6ng/mlと高値を示したため,精査目的にて平成15年4月大腸内視鏡検査を施行した.盲腸に浅い不整形潰瘍の多発が認められ,生検では多数の栄養型アメーバが検出されたためアメーバ腸炎と診断した.便培養は陰性,便虫卵検査は陰性で,血清アメーバ抗体が高値であった.診断確定後より14日間メトロニダゾール500mg/日の投与を行い,3カ月後の大腸内視鏡検査では盲腸の潰瘍は瘢痕化し,生検でもアメーバは検出されなかった.海外渡航後の大腸内視鏡検査で偶然発見されたアメーバ腸炎の一例を経験したので報告する.
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