INDICATION OF CONSERVATIVE THERAPY FOR PERFORATION OF GASTRIC OR DUODENAL ULCER

2003 
胃,十二指腸潰瘍穿孔に対する保存的治療法の適応を明確にすることを目的として,保存的治療の成功した32例をA群(胃6例,十二指腸26例),保存的治療から手術に移行した5例(胃2例,十二指腸3例)をB群としてretrospectiveに検討した. A群の特徴はB群に比し1) 若年である, 2) 初診時のCT, USにおいて左,右横隔膜下,脾腎境界,モリソン窩,肝下面,左,右傍結腸溝,ダグラス窩のうち腹水貯留部位は2カ所以内である, 3) 腹部筋性防御が初診後24時間以内に軽快する, 4) 腹水量は経時的に減少する,という点にあり,これらを満たすことが保存的治療の適応条件と考えられた.手術移行への遅延は合併症や入院期間を遷延させるため,保存的治療を行う場合には臨床所見の変化を緻密に観察し,手術に移行するタイミングを逃さないことが重要と思われた.
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