A case of squamous cell carcinoma of the nasal cavity having a preoperative diagnosis of carcinoma in situ

2011 
術前に上皮内癌であるボーエン病と診断された鼻腔扁平上皮癌の1例を経験した。症例は21歳男性,鼻閉を自覚し来院。生検でボーエン病(上皮内癌)と診断された。CT,MRIにて右鼻腔を主体とした腫瘤性病変,圧排増殖性の陰影を認めた。腫瘤は前頭蓋底,上咽頭に達していた。上皮内癌としての対応が必要で,充分な安全域を確保し病変を残さず摘出する外科的治療が第一選択と考えた。外鼻切開鼻腔内腫瘍摘出術,前頭蓋底切除術,前腕皮弁再建術を施行。永久病理結果は扁平上皮癌であった。本症例のように術前に上皮内癌と診断されていても,画像上で浸潤癌を疑う症例に対しては拡大切除を含めた根治性を考慮した最善の手術を行うことが望ましいと考える。
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