CLINICAL PATHWAY FOR LOBECTOMY COMBINED WITH MEDIASTINAL LYMPHADENECTOMY IN PATIENTS WITH PRIMARY LUNG CANCER

2005 
目的.最近の医療を取り巻く社会的背景から,医療の質を保ちつつ医療経済を考慮した診療が求められている.具体的には医療の標準化の確立とともに医療費の抑制や入院期間の短縮を図るため,検査,投薬,処置などの必要最小限度の合理化の必要性がある.そこで原発性肺癌に対する肺葉切除術に対してクリニカルパス (CP) の運用を試みた.方法.対象は原発性肺癌にて肺葉切除術および縦隔リンパ節郭清術を施行した症例で, CPに基づいて周術期管理がなされた2000年5月から2004年2月までの74症例をP群とし,導入前の連続した77症例の同様な手術が施行されたC群と比較検討した.結果. P群では,胸腔ドレーン挿入期間は有意に短縮し,抗生物質の投与,血液生化学検査,胸部単純X線写真の回数は有意に減ったが,逆に血液ガス分析検査の回数は有意に増加した.術後入院期間,入院中の総医療費(保険点数)に関して, C群とP群の比較では, 20.0vs 15.4日 (p<0.0001), 163,908vs151,010点 (p=0.008) であった. P群におけるバリアンスは20例 (27%) に発生した.結論. CPを用いることにより入院期間の短縮と医療費の抑制効果を認め有用性を確認した.また従来の周術期管理と比較して合併症の増加はなく,安全性については問題ないものと考えられた.
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