Clinical Significance of Serum Mucin Associated Antigen Levels in Gastric Cancer Patients with Progression.

1993 
胃癌患者170例および健常人120例を対象とし術前で未治療時の血清中シアリルTn抗原値 (Sialyl Tn antigen;以下STN) を測定し, 胃癌の進行度, 予後との関係について検討した.胃癌患者170例の血清中STNの陽性率は20%, 平均 (Mean±SD) 51.6±143.3U/ml, 健常人ではそれぞれ, 7.5%, 31.1±12.1U/mlであった.stage別陽性率ではstage I 7.6%, II 4.8%, III 14.3%, IV 43.5%と組織学的進行度が進むにつれて, 陽性率も高くなり, 臨床病理学的諸因子別にみてもリンパ節転移, 脈管侵襲, 壁深達度が高度になるほど有意に陽性率は高かった.また, 血清STN値と予後との関係ではmedian survivalでみるとstage III症例においてSTN陽性群では11か月, 陰性群では46か月であり, 陽性群は陰性群に比べて有意差はないが, 予後不良の傾向がみられた.今回の検討にて血清STNの測定は胃癌患者の予後の指標として有用であると思われた.
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