The Experience and Significance of Hospitalization for Threatend Abortion

1993 
切迫流産のため入院を経験した妊婦6名を対象に, 1 心理・行動の経時的変化, 2 経験した心理的喪失と, その回復過程に影響を及ぼした因子を明らかにすることを目的として, 入院初期・退院予測期・妊娠末期・産後1週・産後1か月・2か月に半構成的面接調査を行った.その結果, 妊婦は切迫流産の症状出現あるいは入院によって, 妊娠の継続 (胎児の生存). に関して悲観的予測をし, 一時的に危機状況に陥った. 予期しない出来事を体験しての心理的喪失感として自己不全感を抱いていた. 症状の軽減と胎児の生存と成長の確認を得ることで, この危機状況から回復した. 入院生活では, 薬物療法・安静という制限された生活によって心身のストレスを受け, 妻・母親役割, 職業人としての役割, 友人との交流に関して喪失感を体験していた. しかし, 医療従事者, 家族, 友人, 同室者のサポートが, 心理的喪失感の軽減に影響していた.入院中に胎児の奇形を心配した妊婦の不安は, 出産後, 児が五体満足であることを確認するまで続いていた.妊娠初期の切迫流産の体験は, 時間の経過とともに薄れていき, 特に, 無事分娩を終了し, 育児が順調にいくことで「過去のこと」として整理されていた.
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