A Resected Case of Adenosquamous Cell Carcinoma of the Pancreas with Colonic Obstruction

2008 
症例は77歳の女性で, 2007年1月臍部痛のため近医を受診し, 大腸閉塞の診断で当院紹介となった. 入院時腹部CTでは膵尾部から脾門部, 左腎腹側にかけて腫瘤を認め, 注腸造影X線検査では脾彎曲部の完全閉塞を認めたため, 横行結腸に双孔式人工肛門を造設した. 術後施行した大腸内視鏡下生検では腺癌細胞を認めたが, 免疫染色でサイトケラチン (以下, CK) 7陽性/CK20陰性と結腸癌の染色パターンを呈さなかった. 以上から, 下行結腸浸潤を伴う膵尾部癌と診断し, 2月に膵体尾部脾切除, 左半結腸切除, 左腎摘出, 胃・横隔膜部分切除術を施行した. 病理組織学的検査所見では腺扁平上皮癌の像を呈し, 膵および脾被膜下, 腎門部, 結腸漿筋層への浸潤を認めた. 術後13か月の現在, 無再発生存中である. 大腸閉塞で発症した膵腺扁平上皮癌は極めてまれであり, 文献的考察を加えて報告する.
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