Treatment for Low Intersphincteric Anal Fistula by Seton Method

2010 
前側方の低位筋間痔瘻の治療法として,近年seton法が普及してきた.この方法は多くの長所が存在する反面,長い瘻管を有する痔瘻の全領域をsetonで離断すると瘢痕が大きくなり,治癒に長期間を要するという短所があった.この短所を解決すべく,我々は瘻管を分割して最小限の領域のみsetonで離断する手法を用いるようになった.初期にしばしば遭遇した再発症例の検討から,この瘻管分割の手法で再発を回避するには,以下の二つの条件を満足する必要があると考えられた.(1)原発口~原発巣をsetonで完全に離断できていること.(2)「原発口→原発巣→二次口」へと向かっていた排膿ルートが,「原発口→原発巣→瘻管分割部位直上のドレナージ部位」へ変換されていること.この(1)(2)の条件を満たす手技を確立して経験を重ねた結果,現在ではほぼ満足すべき成績が得られるようになった.
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