A Clinical Study on Noncurative Surgical Factors in Colorectal Cancer.

1991 
大腸癌非治癒手術例107例 (相対非治癒切除17例, 絶対非治癒切除80例, 非切除10例) の非治癒因子について検討した.非治癒因子の数では単独因子が66例 (62%), 複数困子が41例 (38%) であり, 非治癒因子の中では肝転移が最も多かった.単独因子と複数因子の予後を比較すると単独因子の5年生存率は10%で, 複数因子には5年生存例はなく, その差は有意であった.単独因子の中では腹膜播種の5年生存率が15%で最もよく, 次いで肝転移の4%であった, 治療法別にみると相対非治癒切除の5年生存率が29%で絶対非治癒切除と非切除に比べ予後良好であった.特にH1とP1の相対非治癒切除の5年生存率はそれぞれ60%, 29%と良好であった.複数の非治癒因子のうち1つを合併切除した絶対非治癒切除の1年生存率は53%で非合併切除より長期生存が得られた.非治癒手術では原病巣および転移巣を積極的に合併切除することが予後の向上に結びつくことが示唆された.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []