Improvement of Adduction Contracture after Total Hip Althroplasty
2007
人工股関節全置換術(以下THA)を行う際に,術前に内転拘縮を認める例では術後の外転可動域の改善を目的として内転筋腱切離を行うことがある.当科ではこの手技を行っていないが,多くの症例で内転拘縮の改善が経過中に得られており検討を行った.1998年9月から2000年7月までに当科にて行った片側THA 122例を対象とした.術前最大外転可動域を用いて高度内転拘縮群,軽度内転拘縮群,内転拘縮なし群の3群に分類し,術前と最終診察時の可動域について検討を行った.全例で内転筋腱切離は行っていない.3群とも術後に外転可動域の改善が得られ,高度内転拘縮群では術前-3°から術後24°へ,軽度内転拘縮群では8°から30°へ,内転拘縮なし群では22°から29°へそれぞれ改善した.術後可動域は3群間で有意差を認めなかった.術前に内転拘縮が強い例であっても,内転筋腱切離は必ずしも必要でないと考えられた.
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